![]() |
|
4校目・富山いずみ高校「幻想日記」 クラスでも目立たなく、趣味の絵もパッとしない。好きな男子にも気持ちを伝えられない。 そんな女の子「めぐみ」は自分の日記に、実際あったことではなく、自分の希望を書いていた。 するとある日、鏡のメグミが勝手に動きだしていた。しかもその世界は「めぐみ」が望んだとおりの世界になっていた。 そして「めぐみ」は鏡の中のメグミに世界を取り替えてくれと頼む・・・ 今大会唯一の既成脚本。何年か前に高岡工芸高校の生徒が書いたものだ。 そのためか今大会中、一番話がまとまっていた。テンポも良かった。それはいずみさんの構成力も当然あったはずだ。 特に設定上の穴もなく、丁寧に作り上げたという印象を受ける舞台だった。 またセット・照明・役者の演技を見る限り練習量が他の出場校の比ではない。 やはり時間を掛ければよいものを作れるのだろう。 「あなたが変われば私も変わる」。この台詞がとても心に残った。 |
![]() |
|
5校目・高岡南高校「若草家物語」 ある日突然、母が家を出た。「捜さないでください。母」。父は世界を旅する写真家。 家にはOLの姉、高校生の次女、中学生の長男、小学生の三女が残された・・・ 好感の持てる小ふざけがあり、やはり南さんだなと思わされた。 今の雰囲気を大事にしてもらいたい。しかし役者の演技が、具体的に言うなら「自然さ」、などが高ければ・・・ 面白い台本だと思うのでもっと良くなったと思う。 逆に台本のネタに踊らされ客を笑わせようという一心でああなったのかもしれない。 自然すぎるとネタ固有の面白さが減り、ネタをやることに頭をとられると自然さを失う。 難しいところだ・・・。しかしキャラはしっかりと立っていて、 またキャラくどさも無く、それぞれが愛嬌があり親しみやすかった。難を言うならテーマであろう。 「兄弟(家族)仲良く」を出したかったのだろうが、最初から兄弟の仲は良いように見えてしまった。 果たして母親が出て行くほどだったのか?と。 逆に母親は父親に会いに行っただけで、なんとなく手紙を書きそれを姉妹が重く受け取っただけとも思った。 しかしどちらにせよ姉妹が成長するだけのきっかけになったのだ。 「おばさん撃退」や下の妹に知られまいとする過程で仲良くなっていくところを具体的に 描けばよかったかもしれない。 全体としてハチャメチャありほのぼのありで肩の力を抜いて観られるいい芝居だった。 |
![]() |
|
6校目・小杉高校「道」 子供のときに医者になりたいと思った主人公。 高校生となり進路を決める時期となった。 しかしなかなか自分の夢へと踏み出せない・・・ ストーリーから言えば夢に一歩踏み出せない主人公の背中を家族達が押すとういうものだろう。 医者を辞めた父、白血病を助けてもらった家政婦、お笑い担当兄。そこで語り合うことで葛藤や衝突を生む。 しかしそのような展開が一本調子であり印象に残らない。いまいち取って付けた感が拭えない。それこそ ラストシーンの「ケミストリー」を流せばいい感じで終われるが、音に頼っているとも言える。 これからに期待だ。 |
![]() |
|
7校目・泊高校「Starting Over」 夏の終わり、借金のカタとして土地を取り上げられそうになっている海の家の老人。 またそこでアルバイトをする女子高生たち。そして高校球児。それぞれの夏が終わる・・・ 正直細かい穴も多く演技もさほど良くない。しかしどこか心をうつところがある。 空が綺麗であったり、浮き輪やすだれ、波の音が夏の終わりのさわやかさを出していた。 経験したことがありそうでない夏の切なさ。それを感じたのかもしれない。 StartingOver。それぞれの夏は終わるがそこから始まるものもある。 あとは練習量と登場人物の設定や意味付けをしっかりすればよくなったと思う。 |